技能走行A:ブレーキング(制動)
ブレーキングの目的は、走行中の車を安全に止めることであり、急ブレーキを使用しないゆとりのある運転が必要です。
しかし、急ブレーキが必要になった場合に効果的なブレーキングテクニックも重要であり、この技能を身につけるために設けられた課題です。
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走り方
- 助走路手前の発進位置において正しい姿勢で停止し(ギアは1速)、審判員の合図で後方の安全を確認し発進する
- 助走路の前半で素早く変速加速し、後半で指示速度に合わせ車を安定させる。なお、ギアは3速以上とする
- 制動開始位置から制動を開始する
- 車輪をロックさせないで、停止基準距離内で止める
- 車を完全に停止させ、左足で着地する
- 停止位置で審判員のチェックを受け、指示に従う
減点基準
項目 | 減点 |
指示速度不足(3km/h以内) | 10 |
指示速度不足(3km/h超〜) | 20 |
指示速度不足(6km/h以内) | |
指示速度不足(6km/h超) | 40 |
停止基準距離オーバー 原付、自二ともに停止基準距離を超え0.5mごとに | 5 |
転倒 | 40 |
指示違反 | |
コースアウト | |
車輪ロック・2m以上 | 20 |
安全確認不履行 | 20 |
足つき(1回につき) | 10 |
両足ばなれ | |
停止時の右足つき | 5 |
片足ばなれ |
- 停止した位置から2m以内の左足ばなれは減点しない
- 指定制動区間オーバー…前輪の先端で計測する
- 指示違反…ブレーキ開始が明らかに早過ぎる場合ギアが2速以下で進入した場合など
- 車輪ロック2m以上…後輪ロックのみ対象
概ね60m以上の助走期間を原付30km/h,自二40km/h(50km/h)の速度で走行後、指定された位置からの制動距離を測定します。
制動区間は幅0.8m、全長20mとなっており、停止基準距離は原付7m,自二10m(14m)となっています。
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